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古祭(いにしえまつり) (1988)
作曲をしたことのない人にとっては、作曲をするということはとても不可思議なことのようで
「どうやってこういう曲ができるのですか?突然ひらめくのですか?」
などとよく聞かれます。
当然、何も頭に浮かんでないときに、急に机に座って「さぁ書くぞ」と
いきなり音符を書けるはずはなく(笑)、普段から“ネタ”を集めておくことが基本です。
私の場合は、映像から曲が“出てくる”ことが多く、詩を読んだときに頭に浮かんだ
イメージからとか、絵画を見たときに曲が頭に鳴り始めるということから
曲が生まれてきます。
もちろん、何も考えずに電車に乗っていていきなりひらめくこともありますが。
また、私はよく、まんがから曲を作ることが多いです。
この「古祭」も楠桂(くすのきけい)というまんが家の同名の作品のイメージで作りました。
まんがによる音楽というのは、「イメージアルバム」と称して、昔からLPやCDが出ています。
これらは「〜のテーマ」みたいな、たとえば主人公のキャラクターイメージとか、あるシーンにつけた音楽とかがほとんどで、
ひどいものになると、戦闘シーンだからロックだとか、明るいシーンだからディスコミュージックだとかいった、「イメージを既存の音楽ジャンルに置き換えただけ」
というものも少なくありません。
私の場合は、原作のストーリーの構成(物語の展開)を音楽の構成(展開)に置き換えるような、ある意味では「ストーリー重視」な作り方をします。
たとえば、登場する“モノ”(人・風景・言葉など)にフレーズ(短いメロディや和音とか)をつけて、それを曲の構成の“部品”として、ストーリー構成にあわせた音楽構成によって組み合わせた結果、1曲が生まれる・・・というような作り方です。ある意味では「映画音楽」的かもしれません。
ただし、それが原作の「ただの効果音楽」のようになってしまうと、音楽としての魅力がなくなるので、
あくまで音楽的な表現を優先します。
このあたりを両立するのは、なかなか難しいところですが、私が目指す「まんがのイメージの音楽」というのは、原作を知らない人がその曲を聞くことで、漠然と原作のストーリーが見えてくるような音楽です。
伝説(Densetsu) | inis_a.vqf | File: 208,344bytes Time: 1'23"304 |
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出陣(Shutsujin) | inis_b.vqf | File: 89,560bytes Time: 0'35"757 |
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水鏡(Mizukagami) part A |
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水鏡(Mizukagami) part B |
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魂魄(Konpaku) | inis_e.vqf | File: 229,224bytes Time: 1'31"639 |
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