magazine Titania Logo海賊版#1


この「magazine Titania 海賊版」は、正式版の編集長 miu の許可なしに突然発行されるものである。しかしながら本文の内容は、少なくとも一部の事実に基づいて書かれている。もちろん読者が内容の全てを信じたとしてもそれは読者の勝手である。

正式版バックナンバー: #4 #3 #2 #1

ボーカルのmiu、ついにPCを購入!?

2月5日(土)午後2時ごろ、miu(Vocal)は秋葉原駅デパート連絡口で待ち合わせをしていた。独特のキャラクターのためか、ひとりで立っていると一見真面目そうな青年にナンパされたり、通りすがりのオジサンにつま先から頭の先までなめ回すように見られたりする。

さて、miuはかなり以前からPC購入を考えていたようだ。以前にKeyboardのpattayanに相談をしていたことが確認されている。「堅く決めるならThinkPad、ミーハーにいくならVAIO」という“いい加減な”(とはいっても意外にも現実的であるが)アドバイスにより、迷うことなくVAIOに決めてしまうあたり、さすがmiuとしか言いようがない。

15分以上遅れてpattayanが到着。女性を平気で待たせるあたり、全くいいかげんな男である。2人の様子から察するにProducerのmorita氏はさらに遅れるようだ。見た目とは裏腹に意外にも時間を守るmaster(Bass)が現れなかったのは、土曜ということからおそらく仕事が入っていたためであろう。

しかし、バンドのメンバーとはいえちょっとした集まりでもこのように全くバラバラである。こんなことでプレーヤの心がひとつになるような良い演奏できるのだろうか・・・。

さて、miuをつれてpattayanが最初に入った店は石丸電気のパソコンタワー・・・かと思いきやゲーム専門の ISHIMARU GAME One である。いくら多少“天然ボケ”入っているmiuも「え?なぜここへ?」と疑問に思って立ち止まった。

pattayanは困惑するmiuを無理矢理店に連れ込み、デモコーナーへ引きずってゆく。そして彼女にDreamcastのコントローラを手渡す。

デモ中のゲームは、今、音楽業界でじわじわと話題になってきている音楽ゲーム「スペースチャンネル5」である。

「やっぱ一応音楽やってるんだからある程度できないと恥ずかしいよねぇ・・・」と言われ、妙なプレッシャーをかけられるmiu。pattayanに一通り説明を受けたmiuは仕方なく挑戦する。

「Up! Up!・・・」リズムに合わせてコントローラを操作し、ゲームの女性レポーター「うらら」を踊らせる。リズムに合わせて入力できていないと、「シチョーリツ」が下がってしまうというルールである。

miuの操作する「うらら」は、ゲーム上でのディレクターに「やる気あんのかぁ!」などと怒鳴られ、うなだれてしまう。そしてみるみるシチョーリツが下がって行き、画面が「ザー」といわゆる“砂の嵐”に・・・。

GAMEOVER・・・

「だってだってだってコントローラがコントローラがぁ!」と必死に言い訳するmiu。ちなみにこのデモ版は難易度が低めに作られているのでほとんどの人は一応最後まで行く。これでTitaniaのボーカルのリズム感のレベルがよくわかったというものだ。


GAME One を出たころmorita氏と連絡がとれる。とりあえずわかりやすいところとして「SEGAのゲーセンの前」を指定するが、morita氏は「え?ゲームセンターなんかあったっけ?」などと言っている。秋葉原電気街でSEGAがわからないといわれたらいったいどこで待ち合わせたらいいのか?

pattayanの必死に説明でなんとかSEGAの前で会うことができた。SEGAを知らなかったことについてmorita氏は「単に趣味嗜好の問題だ」と言っていたが・・・。

さて、3人が向かったのはT-Zoneミナミ。秋葉原に通ってすでに20年にもなるpattayanが、ここでPCと同時にプリンターを買うと特別割引になるという情報を得たからである。なお、マニア嗜好のpattayanがこのセットを強く薦めた理由が、そのプリンターが「Hewlett-Packard製であったから」ということは、実はあまり知られていない。

女性が初めて買うPC、それもVAIOといえば大抵薄くて小さい505シリーズと相場は決まっている。miuもきっとそうであろうと誰もが考えていた。

「505のどのモデル?やっぱこのCeleronのお得なやつ?」と訪ねるpattayanに対してmiuはあっさりとこう言い放った。

「えっと、CD-RWが付いているXRとかっていうやつ。」

「な、なんやてぇ!?いったいどこからそんなカネ手に入れたんやぁ!」思わず大阪弁になってしまったpattayanがそこにいた。

とりあえず彼女が購入したPCは Sony VAIO PCG-XR1S/BP。なんと VAIO Note の最高級「XR」シリーズである。
購入したのはXRのエントリーモデルとはいうものの、CPUが Mobile Celeron 466MHz、HDDは12GB、CD-RW Drive標準搭載という十分なもの。これでTitaniaのメンバーの中で最も高性能のPC所有者がmiuとなったわけだ。

pattayanの薦めでメモリーを128MBに増設してもらっている間、miuはFujitsuのPCで、バンドルされている「タッチおじさん」のメーラーをいじっていた。morita氏はCD-Rが異常に安い怪しげな店に100枚ものCD-Rを買いに出ていた。pattayanはVisualAge for Javaをバージョンアップするかどうか悩んでいた。あいかわらずみんな勝手に生きている・・・。

メモリー増設がようやく終わり品物を受け取った直後、miuはマウスを買い忘れていたことを思い出す。VAIOとプリンターをmiu一人で持つことは難しく、morita氏は100枚のCD-Rを持っている。強制的にpattayanがプリンターを持つことになり、3人は周辺機器のフロアへ。

ミーハーなmiuはマウス選びも大変である。VAIOカラーでカッコよくて使いやすいもの・・・というワガママな希望に添うべく、3人はマウス売り場の前に大荷物をドカッとおいて選んでいる。他の客が近寄れない。まったく迷惑な奴らである。

無事マウスも手に入れ、店を出る3人。かなり疲れた3人は、「一般人には入り口さえわからない」と有名な喫茶店「古炉奈」へ行くが満席。仕方なく「アルカディア」へ行く。

「アルカディア」でpattayanにVAIO C1を使ってNetscape Communicatorの使い方などを教わるmiu。今まで「パソコン通信のメール」しか使ったことのなかった彼女の知識は、既に6、7年ほど時代から遅れていたようだ。

それから1週間以上になるが、miuが新しいPCからメールを出したことは未だ確認されていない。


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