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ハ長調の音楽 (1984)
今、WebページにスタンダードMIDIファイルを使っているサイトというのはどのくらいあるのでしょう。
Roland MT-32という小型で安価な音源モジュールが出た頃は、MIDIというのはシンセサイザーに興味のあった一部の音楽家&ユーザーにしか知られていないものでした。
それが、その後にDTM(Desk Top Music)という言葉が生まれ、 Windows95&インターネットブームの勢いに便乗するような感じで音源モジュールも低価格・高性能になり、今では、MIDIというのはパソコンユーザーなら誰でも知っている言葉となりました。
作曲ソフトも安価なものが増えたおかげで、いままで作曲などということには無縁だった人たちも気軽に「アマチュア作曲家」として曲をつくり、スタンダードMIDIファイル形式でサイトで発表しています。
ところで、MIDI(Musical Instruments Digital Interface)というのは、本来「電子楽器を制御するための電気回路とその制御手順」についての「世界共通規格」の名称なのですが、
多くの人が「パソコンで作曲または演奏すること」と誤解していたりするのはおもしろいところです。
「今日は家へ早く帰ってMIDIする」などと言っても会話がなりたちますからね(笑)。
さて、この「ハ長調の音楽」はとても古い作品です。まだMIDI規格ができる前の時代のシンセサイザー(YAMAHA
CS-70M)と4ch.カセットMTRを使って作りました。
MIDIには大きな欠点があるのをご存知ですか? MIDIは「鍵盤で演奏できるような曲」を作るには向いていますが、音程のはっきりしない効果音のような音、つまり「楽譜に書けないような音」を制御するには不便なものです。
これはMIDIは「音色を制御するのではなく、演奏を制御する規格」だからです。
インターネットの世界では、ほぼ、音楽=MIDIというような図式が成り立っているようです。
しかし制約の多いMIDIという「狭い殻」の中だけで音楽というものを考えてはいけません。
そこで、その「狭い殻」を破る助けとなるようにと(笑)、MIDIのまだ無かった時代の曲をもってきてみました。
(私が単に“あまのじゃく”なだけか(笑))
スタンダードMIDIファイル形式には「絶対できない」この曲を聞いてみてください。
ファイルはSoundVQ形式ですが、これはMONOではおもしろくないので、特別に11kHz/STEREOにしました。
(実際にはもっと長い曲です)
c_dur.vqf | File: 259,728bytes Time: 2'09"760 |
11kHz/8kbps/ch SoundVQ Encoded 11025Hz, 16-bit, Stereo |