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THOMAS DOLBY / Astronauts & Heretics

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THOMAS DOLBY / Astronauts & Heretics
トーマス・ドルビー / アストロノーツ&ヘラティックス
VJCP28123

Astronauts & Heretics
  1. I LOVE YOU GOODBYE
    アイ・ラヴ・ユー・グッバイ
  2. CRUEL
    クルエル
  3. SILK PYJAMAS
    シルクのパジャマ
  4. I LIVE IN A SUITCASE
    スーツケースの中に住む男
  5. EASTERN BLOC (sequel to Europa And The Pirate Twins, 1981)
    イースタン・ブロック
  6. CLOSE BUT NO CIGAR
    シガーにご用心!
  7. THAT'S WHY PEOPLE FALL IN LOVE
    愛は なぞだらけ
  8. NEON SISTERS
    ネオンの娘たち
  9. BEAUTY OF A DREAM
    ビューティー・オブ・ア・ドリーム
私は、自ら演奏することよりも、作品を作ることそのものに興味があります。ですから、いわゆるバンド活動ということにはあまり興味がありません。そのためか、私は、他のアーティストやバントのために曲を作ったり、ゲストとしていろいろなバンドで活躍するような「一匹狼」的なアーティストに憧れるようです。
Thomas Dolbyというオーディオマニアだったら覚えやすいような名前(笑)のこの人物もそういったアーティストのひとりと言えるでしょう。
さてこの「Astronauts & Heretics(宇宙飛行士達と異教徒達)」というアルバムはThomas Dolbyの最新アルバム(ベスト盤を除く)なのですが、実は結構古く1992年の作品です。Thomas Dolbyは音楽活動の期間はもう長いのですが、アルバム数はとても少なく、これを入れてたったの4枚しかありません。
私は4枚すべてのアルバムを持っていますが、とにかくアルバムごとに音楽が激変することに驚かされます。ファーストアルバム「THE GOLDEN AGE OF WIRELESS」はエレクトロニクス・ポップ系、2枚目のアルバム「THE FLAT EARTH」ではアコースティック楽器がメインになり、3枚目のアルバム「ALIENS ATE MY BUICK」はジャズ・ファンク系、この「Astronauts & Heretics」は、1曲目でいきなりルイジアナの民族音楽風(?)なヴァイオリンから始まります。
しかし、それらすべてに共通することは「味付けは様々でも基本的にメロディックなポップ」であるということです。ですから第一印象として強烈なインパクトというものはそれほど感じないかもしれません。しかし、1度聴くとなぜか印象に残り、数ヶ月後に無性に聴きたくなったりします。最近私がまた急に聴き始めたのも、Thomas Dolbyという名前を偶然雑誌で見つけたことがきっかけです。
Thomas Dolbyは、エレクトロニクス・ポップでデビューしていただけあり、シンセサイザーなどの電子楽器(機器)を扱うのがうまいです。しかし機械には真似できない人間の表現力の凄さということも十分に理解しています。機械を扱うのが得意といっても決して機械に依存していません。人間の演奏とコンピュータの演奏とが自然にミックスされ、そこに既存の音楽ジャンルと新しい表現とで味付けした自由な作風が、聴けば聴くほどに感じることができます。
ところで、Thomas Dolbyが今どうしているのか最近知って驚きました。なんと HeadSpaceという会社を作り、インターネット上でBeatnikという高性能のサウンド・プラグインを作り、音楽発信を行っていたのです。
HeadSpaceのホームページ自身もこのBeatnikを使っていて、なんらかのアクションをすると効果音が鳴ったりします。Showcase内のThe Beatnik Galleryでは、Beatnikを使ったさまざまなアーティストの音楽を試聴できますが、とにかく音質だけでなく「音楽の質」の高さには驚かされます。MIDIを使ってBGMを流している「よくある」ページと比較してみてください。あまりの違いに驚くことでしょう。なお、このBeatnik GalleryにはThomas DolbyがWebTVのために作った作品が載っています。

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